購入前に電線のタイプを確認!種類ごとに用途や長所を紹介
信号線に使われる制御用ビニル絶縁タイプの電線
制御用ビニル絶縁タイプの電線は、工場や発変電所の制御回路や信号線などに用いられている電線です。CVVケーブルやCPEVケーブルと呼ばれることも。機器の遠隔操作や自動制御など信号伝送用の導線に使用されることが多く、身近なものではエアコンの信号線や自動制御配線、計測機器配線などがあります。
導体部分を絶縁体であるビニルで巻かれているのが特徴。芯線が複数ある多芯ケーブルで種類は約200あり、用途や規模に合わせて選ぶことができます。
対候性が高い屋外用ビニル絶縁タイプの電線
OW線と呼ばれることがあり、屋外に設置されている電柱などで使用されている低圧架線用の電線です。屋外用という名の通り、主に大型設備などの工業用として用いられる機会が多いため、家電や屋内用配線には使用できません。
太陽光・温度・湿気・雨・雪などの屋外の自然環境に強い耐性を持ち、変形や劣化がしにくいのが特徴です。工場や発電所、または電力会社の設備で見かけることが多く、絶縁タイプのビニルを巻いているので感電の心配はほぼありません。
許容電流が大きいポリエチレン絶縁タイプの電線
電気機器の配線や盤内配線に用いられ、ブレーカーや精密機械などの用途として使われる機会が多い電線です。絶縁特性が優秀である一方、ポリエチレンの耐熱性は高くないために高電圧に耐えられず、負荷がかかりすぎると焦げてしまうおそれがあります。
スイッチやコンセントに使われるものは許容電流が大きく放熱性も高いです。稼働時は周辺温度が上がりやすく、長時間稼働によって火災などの原因となるケースがあるので注意が必要になります。