種類や割合でいろいろな特性に変化する！混じり銅の素材について
錫やビスマスを混合して電導性を高める
半導体メッキの素材として使われる錫やビスマスは、混合させることで電導性の特性を金属に付与することができます。めっき技術として活用されている手法で、電子部品のコネクタや端子部分に幅広く用いられているものです。
主に電気の通りを良くする電子部品に使われ、半導体部品やコネクタ部品、チップ部品などの機能性を向上させること目的に施されています。部品の目的や特性に合わせ、錫やビスマスめっきは活用されているのです。
ニッケルやクロムを混合して耐食性を高める
ニッケルとクロムは耐食性に優れ、水道の蛇口やシャワーヘッドなど水回りの製品に幅広く活用。硬度にも優れて高性能で安価なので、用途は多岐にわたります。医療の分野や精密機器などをはじめ、美観性から装飾や板金の材料など多様性も大きな特徴のひとつです。
特有の光沢と耐久性の高さ、素材に求められる耐食性などから装飾目的としても非常に重宝されています。表面処理という観点では非常に完成度の高いめっきと言えるでしょう。
真鍮と混合して電導性と耐食性を両立
金色に見えることから、金の代用品としても用いられることの多い真鍮。真鍮は優れた電導性と耐食性を持ち、高い強度と安価なのが特徴です。混合させることでそれらのメリットを取り入れ、装飾目的としても使えるなど用途の多さが魅力だと言えるでしょう。
ジッパーやボタンなどにも用いられ、ゴムとの接着性が良いことから、タイヤコードなどにも使われています。非常に優秀な特性を備え、広く使われている素材と言えるでしょう。対候性には高くないため、屋外での活用にはやや不向きです。
